Labs / 以前の記事の続編
DentalSeg Mac Preview
以前の記事では、3D SlicerにDentalSegmentatorを追加して、 CTから顎骨・歯のSTLを書き出す手順を紹介しました。 今回はその続きとして、3D Slicerの中ではなくAppleシリコンMac側で先にAI処理を行い、 その結果をブラウザで確認できる形にしています。
以前の記事では何をしたか
以前の記事 では、CTデータを3D Slicerで開き、DentalSegmentator拡張を入れて、 顎骨や歯をセグメンテーションし、STLとして書き出すところまでを扱いました。 読者が自分のPCで画面を追いながら試せるように、インストールと操作手順を中心にした記事です。
今回何が違うか
今回のポイントは、3D Slicerの中で処理を待つのではなく、 Mac側で先にAI処理を行い、その結果を見られる形にすることです。 ここで見せている歯の処理は、3ケースとも 85.40秒、98.48秒、112.12秒で完了しました。 「Macでやると何十分も待つしかない」という話ではなくなってきています。
ブラウザで見せているもの
このページに埋め込んでいるのは、STS 2024 Challengeの公開データから計算した結果です。 計算済みの歯や顎骨を、ブラウザで回転表示できるようにしました。 歯・顎骨・内部の細い構造など、表示する部分を切り替えられます。
以前の記事との比較
以前の記事との違い
どちらもCTから歯科向け3Dデータを扱う話ですが、今回の売りは 3D Slicerの画面上で待つだけではなく、Mac側で先に計算して結果を確認できるところにあります。
| 観点 | 以前の記事 | 今回 |
|---|---|---|
| どこで処理するか | 3D Slicerの画面上で操作して処理する | Mac側で先に計算して、結果を見られる形にする |
| 何を待つ時間が短くなったか | 処理や書き出しを画面操作しながら待つ | 今回の3ケースでは、歯の処理が約1〜2分で終わった |
| 何を見せているか | 3D Slicer上で表示してSTLを書き出す | 計算済みの歯や顎骨をブラウザで回転表示する |
| 最終的に何が確認できるか | 無料OSSでCTから歯科向けSTLを作れる | Macの中で計算した結果を、歯科向け3Dデータとして確認できる |
ブラウザ表示
Case3の結果をブラウザで確認する
計算済みの結果を、このページ内に埋め込んでいます。 読み込み後、ドラッグやホイールで回転表示できます。 歯・顎骨など、表示する部分も切り替えられます。
表示が狭い場合は 表示画面を別タブで開く と操作しやすくなります。ここではSTLファイル自体の配布はしていません。
実測メモ
数十分待つデモではなくなった
下の数字は、同じ流れで3ケースを試したときの実測です。 Case3は公開しやすいデータなので、このページの主展示にしています。
技術メモ: AppleシリコンMacのMPSという仕組みを使っています。ここでは細かい説明は省きます。
| ケース | 元データ | 扱い | 検出項目 | 処理時間 |
|---|---|---|---|---|
| DZ-CBCT jawcrop 0.5mm | 230 x 220 x 160 / 0.5mm | 軽量サンプル候補 | 56項目 | 98.48s |
| Case02 native CBCT | 512 x 512 x 395 / 約0.203mm | 手元検証用 | 54項目 | 112.12s |
| STS24 公開データ 0026 | 640 x 640 x 400 / 0.25mm | 公開サイトの主展示 | 55項目 | 85.40s |